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ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則

■ビジョナリーカンパニー2
〜飛躍の法則〜

ジェームズ・C・コリンズ著
山岡洋一訳 日経BP社

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今回紹介するジェームズ・C・コリンズ著「ビジョナリーカンパニー2 〜飛躍の法則〜」は、全米で5年間にわたるベストセラーになり、100万部を越えた「ビジョナリーカンパニー 〜時代を超える生存の原則〜」の続編です。本書を読むと、優れた経営に対するあなたのイメージは確実に変わるはずです。

リーダーにカリスマ性は必要ない!

本書は「飛躍の法則」の副題どおり、「そこそこよい実績から偉大な実績へ飛躍を遂げ、その実績から偉大な実績へ飛躍を遂げ、その実績を少なくとも15年にわたって維持してきた」ジレットなど11社を探し出し、そうならなかった(なれなかった)企業と比較し、飛躍に不可欠な要因を見つけ出しています。本書は、多くのケーススタディと大変な時間をかけたディスカッションから結論が導かれている点で説得力があります。 本書で、「飛躍」を指導したリーダーシップの本質は、華々しいタイプの経営者ではなく、万事に控えめ、物静かであると言っています。どうしても、我々は優秀な経営者のイメージをスター性やカリスマ性に求めますが、決してこれらが条件ではないと主張しホッとします。つまり、「飛躍」を指導したリーダーも我々と同じ凡人であるという事実です。これらに多くの病院長は、勇気づけられることでしょう。

誰をバスに乗せて、誰をバスから降ろすのか? 〜新しい経営のコンセプト〜

本書は非常に示唆に富む本ですが、それを際立たせているのが、人事管理のテーマについてです。コリンズは組織にとって必要なことは、人を育成することではなく、経営者は人を選択することが優先課題だと指摘しているのです。ともすると、人間関係を尊重するわが国の風土に合わないとの印象があるかもしれません。しかし、本当に組織のリーダーを全うするのであれば、コリンズの指摘は意外にも的を得たものといわざるを得ないほどの説得力があります。「誰をバスに乗せて、誰をバスから降ろすのか」、このメタファーは、分かりやすい方向性を示していますが、実は経営者や幹部に突きつけられた厳しい現実的課題です。多くの経営者は「経営は人なり」と言います。そして、どのようにそれを進めるべきかという点で、多くの経営者が人の育成と管理に焦点をあてています。しかし、誰を選択すべきかという指摘は新たな経営のコンセプトとして本質をついたものです。

「単純」そして、「愚直」なまでの実行力

優良企業の分析から導かれた結論は、「単純」にして「愚直」です。内省して導き出されたことを「愚直」なまでに実行することが成功企業の秘訣と結論付けています。そこには、華々しい戦略もウルトラCもありません。「単純なこと」をただただ、飽きずに実行する実行力と精神が重要であるという指摘は、経営者がややもすると迷い込む袋小路から救い出してくれるはずです。

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