透析医療機関経営者に役立つコラム

ピンチこそチャンスに変えよう!

透析マネジメント / 櫻堂渉のコラム / No.17 ピンチこそチャンスに変えよう!

櫻堂渉のコラム

櫻堂渉のコラム

【2008年5月 No.17】

■ピンチこそチャンスに変えよう!

あなたは「ピンチこそチャンスに変えよう!」
そう聞いて、今どう思っているだろう?
恐らくあなたはこう思っているのではないだろうか?
例えば「診療報酬の改訂がチャンスになるはずがない」、と。

もちろん、ただ黙って同じことを繰り返すだけでチャンスが到来するはずがない。
そう、あなたにも応分の努力をする必要があるということを忘れてはならない。
しかし、その努力たるや、大した労力ではないのだ。

その秘訣をこれからお話しよう。

何事にも準備が必要!!

あなたも毎日の診療で繰り返しているパターンがあるはずだ。
外来で診療開始の時点で、カルテも検査データもレントゲンも何もなければ、
再診の患者を診ることはできない。
これと同じで、何をするにもある程度の準備が必要なことは容易に理解できるだろう。
それでは経営者やリーダーにとっての準備とはいったい何だろうか?
その答えは「マインド・セット」だ。

「マインド・セット」とは心的態度と言うが、要はあなた自身の‘心構え’だ。
あなたが、「この難局をチャンスに変えるのだ」と強く思うことだ。
あなたは「そんなことで、経営がうまくいくとは思えない?」、こう考えてしまってはいないだろうか。
私は医療経営コンサルタントとして、講演やコンサルティングの場では
努めて理論的に話を展開しているが、多くの聴講者はこの理論的な話に興味を持ち、
場合によっては心を動かされる。
そう、多くの聴講者は理論だけで説得されてしまうのだ。
でも、正直言って、論理的な思考に興味を持つ人の多くは、
以外にも行動に移すことが苦手な人が多いのが現状だ。
論理的に解きほぐされた内容にその場で満足してしまってそこで完結してしまうのだ。
せっかく理解できているのに立ち止まって考えているだけで行動に移すことができないのだ。

論理的な思考が行動のジャマをする

だから結果に結び付かない。
表現は悪いが、往々にしてこの手の人たちは、ただお勉強好きの知識マニアだ。

一方で、これとは対極にある人たちがいる。
対極にあるこの人たちとは私の話を聞いて、「何となく良さそうだと思える」と、
この気持ちやイメージを大事にする人たちだ。
そして実際に不完全ながら行動を開始する人たちだ。
その結果、彼らは不充分ながら目的に対して行動を起こすことで
何らかの成果を得ることに繋げていく。
そうすると、この結果に気を良くして、行動が更に積極的になり、勢いを増してゆくのだ。

論理的な思考をする人は、この論理的な知識に行動を邪魔されてしまう。
論理的思考が行動を阻害してしまうのだ。
論理的な思考が悪いと言っているのではないが、
知識がいくらあっても行動に移せなければ、何の意味もないということを言っているのだ。
知識が少なくても、行動しながら修正してゆく方がどれだけ進歩することか。

みなさんは行動を恐れてはならない。

実は多くの企業は、製品を市場に出しながら常に修正し続けている。
マイクロソフトもメルセデスも全部同じ。多少不完全と思われても市場に出してしまう。
何故なら、‘どれだけ素早く行動するかが勝負の分かれ目だ’ということを、
彼らは嫌というほど知っているからだ。行動しないリスクほど、たちの悪いものはないのだ。

経営学は物理学である

経営行動の多くは、自然科学に多くのヒントがある。
どんな自然科学かって?―その答えは「物理学」です。
例えば、静止している物体を動かすためには、どうすれば良いだろうか?
その答えは簡単!!その物体の運動方向に力を作用させるということ。
これを「作用―反作用の法則」という。
つまり、何らかの行動をとった時に、その反作用として人や組織に力が加わる。
そして何らかの変化を及ぼすことが出来る、ということだ。

「考えているだけでは何も起こらない。」 これは「物理学」の教えだ。
まったく当たり前のことだが、多くの病院経営者は右往左往するだけで行動が伴わない。
これに反して、一旦行動を起こし始めた人は、以前よりも前進したことに、
達成感や清清しいといった気持ちを持つことになり、より一層行動に弾みがつく。
もちろん、行動を修正しなければならないことが起こるはずだ。
しかし、この人たちは益々成果を高める行動をとることになる。
そうすると、どうなるだろうか?−もちろん、益々成果が上がってくる。しかも継続的に!!

頭の中に蓄積されている、頭の中をかき乱している様々な論理的思考も少しずつ行動に移し輩出することで、思考していた事の良し悪しや今、何が必要か/今、何を抑えるべきかなど行動してみなければ分からないことも多々発見できるだろう。

「マインド・セット」(=あなた自身の‘心構え’)がいかに重要かお判り頂けただろうか。
何事も「この難局をチャンスに変えるのだ」と強く思うことが大切なのだ。

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